惚れました
先日、ある女性の経営者の方と
初めてお会いする機会がありました。
(Aさんとお呼びします)
Aさんのミッション、ビジョンが
物語られていく、その話を聴きながら
本当に心からAさんのビジョンを
つくりたい、共に伴走したいと思いました。
まさに、ビジョンに惚れると言うのでしょうか、
私の心に共鳴、響が鳴り止まずに
リフレインし続けていました。
Aさんの思いがあまりにも純粋であること
そして、とても正直でいらっしゃる姿に
惚れました。
コーチとして人に関わる時に
価値観や存在(あり方)に魅かれて
クライエントの方の伴奏ができることほど
幸せなことはありません。
なぜなら、クライエントの方が
社会によき変化、影響を及ぼすことに
コーチは間接的に関わることが
できるからです。
同時に、起業した会社が
急成長する時に、往々にして
起こるのが、今までの社員さんとの
考え方のギャップではないでしょうか。
起業の時の思いを持ちながらも
起業が企業へと成長していくときに
心のエッジによって問題が生じるようです。
社長は視点が広がっている一方で
社員の皆さんが以前と同じ視点でいると
両者の関係性に亀裂が入ってしまい、
「社長は前と違うよね。会社も変わったよね」と
ぐち、サボタージュが澱のように心に
溜まって、毒素となって、
加速を止めるブレーキとなってしまいます。
中小企業の場合、
いかに社員と社長が一枚岩になって
思いを持ちながら、目的、目標に邁進していくかが
鍵となります。
思いが形になって、サービスとなって
必要としている方に届く。
そして、必要としている方が
さらにリピーターになり、
口コミや評判がさらに広まり
お客様が増えます。
そのことは、数字でわかりますよね。
一方で、売り上げを連呼すると
社員の方の抵抗を生み出すことにも
なります。
社長の意味する数字と
社員の方の意味する数字は
本当に同じでしょうか。
もし、ビジョンが共有されているならば、
それは、数字が社会に求められている
ラブコールとして把握することができます。
京セラの稲盛さん、パナソニックの創業者の
松下幸之助さんは時間と金額にこだわったそうです。
「それって価値あるか?」と言うのが
口癖だそうです。
「お前は、お客さんに価値を提供してるか。
お客さんは喜んではるか」
「相手の時間を大切にしなさい」
など、他にも数多くの叱責のことばが
あったことは有名です。
実は、そういった言動が数字となって
現れてきます。数字はみんなが共有できる
リアリティです。
思いがあるからそれを形にする。
そして、結果として数字がついてきます。
数字が先にあるのではありません。
例えば、ダイエットしたい人がいるとしましょう。
「1ヶ月後に、3キロ痩せて、45kgになりたい
そうすれば白のジーンズのあのサイズが履けるから。
そして、スリムな私は、とても軽やかに
活動してるわ」
彼女の目的、手に入れたいものは、何でしょうか。
すでにお気づきだと思います。
そうなんです。とても軽やかに活動している「私」を
手に入れることなんです。
ありたいあなたと数字が連動してくると
現実を生きている実感が強くなってくるように
思います。
Aさんの会社が今後
働く人たちの意識を変えて、
思いを形に、数字に表すことができる
新しいサービスを提供する会社へと
成長なさることを願っています。
社長に惚れました。